第二章では、「販売所と取引所の違い」、「長期・短期・積立の3つの投資スタイル」について学んできました。
もう一点、仮想通貨の注文方法について学ばなければなりません!
最低限の基礎知識ももう少しです。頑張りましょう!
仮想通貨の注文方法は次の3通りあります。
・成行(なりゆき)注文」
・指値(さしね)注文
・逆指値(ぎゃくさしね)注文
これはらの違いはどのような価格で仮想通貨を買う(または売る)かです。
それぞれの注文方法にはメリットとデメリットがあるので、状況に応じて使い分けることが、トレードの成功につながります。
成行注文とは?
成行注文とは、「価格は気にしないので、今すぐ売買したい!」という注文方法です。
取引所に出ている最も有利な価格とすぐにマッチして、取引が即時に成立します。
たとえば「ビットコインを今すぐ買いたい」と成行買いを出すと、現在板(オーダーブック)に出ている一番安い売り注文に対して自動的に購入が成立します。
✅ メリット
- 即時に取引が成立するため、チャンスを逃さない。
- 相場が急変しているときなど、スピードが最優先の場面で有効。
❌ デメリット
- 価格の指定ができない
思っていたよりも高い価格で買ってしまったり、安い価格で売ってしまうリスクがある。 - スリッページ
スリッページ(slippage)とは、
注文を出したときに想定していた価格と、実際に約定(売買成立)した価格とのズレのことです。 - スプレッド
**買値と売値の差(スプレッド)**が大きいと、その分だけ「見えないコスト」を負担していることになります。
👉 たとえば、買い注文は310万円、売り注文は312万円というスプレッドがある場合、成行で買えば312万円、成行で売れば310万円で約定します。
この差額の2万円が「スプレッド=実質的なコスト」となり、成行注文では避けられません。
このように、成行注文は「速さ」が武器である一方で、スプレッドやスリッページにより不利な取引になることもあるため、慎重に使いどころを選ぶ必要があります。
指値注文とは?
指値注文は、「この価格になったら売買したい」という希望価格を指定して注文する方法です。
例えば、「ビットコインが現在300万円だが、290万円まで下がったら買いたい」と考えた場合、290万円で指値注文を出しておくと、価格がそこまで下がったときに注文が自動で成立します。
✅ メリット
- 自分の望む価格で取引できる。
- 相場を監視し続けなくても、指定した価格になれば自動で成立。
❌ デメリット
- 価格が指定ラインまで到達しないと、注文が成立しない。
- 急激な相場変動が起きたとき、チャンスを逃すことがある。
逆指値注文とは?
逆指値注文は、「この価格になったら成行または指値で売買したい」という注文で、損切りや利益確定に多く使われます。
たとえば、ビットコインを300万円で買ったとき、「290万円まで下がったら損切りしたい」という場合、290万円に逆指値の売り注文を出しておくと、その価格に達した時点で自動的に売られます。
✅ メリット
- 損失を限定したり、利益を確保したりするための「自動ブレーキ」のような役割。
- 相場が見られないときでも、リスク管理ができる。
❌ デメリット
- 指定価格に達した時点で成行で発動されると、予想より悪い価格で売買されることがある(スリッページ)。
- 誤って逆方向に設定してしまうと、思わぬ損失になる場合も。
使い分けのイメージ
目的 | 注文方法 | 例 |
---|---|---|
今すぐ買いたい/売りたい | 成行注文 | 「今の価格でいいから買いたい!」 |
安く買いたい/高く売りたい | 指値注文 | 「ビットコインが290万円になったら買いたい」 |
損切り・利益確定 | 逆指値注文 | 「280万円まで下がったら自動で売って損切り」 |
実際のトレードではどう使う?
多くのトレーダーは、これらを組み合わせて使います。
- 仕込み(エントリー)は指値注文
- 急騰時の乗り遅れを防ぐために成行注文
- リスク管理のために逆指値注文
というふうに、自分の目的とスタイルに応じて注文方法を使い分けます。
まとめ
仮想通貨の取引で「成行」「指値」「逆指値」を正しく理解することは、利益を伸ばし、損失を抑えるために非常に重要です。
簡単にまとめると:
- 成行注文:とにかく今すぐ売買したいときに使う
- 指値注文:希望の価格で売買したいときに使う
- 逆指値注文:損切りや利確など、リスク管理に使う
これらを正しく使い分けることで、あなたの仮想通貨取引はより計画的で安定したものになるはずです。
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